10/10/2009

地方学(じかたがく)Ruriology(ルリオロジー)

 地方学は新渡戸稲造が発案した学問です。ずっと柳田國男だと思っていたんですけど、新渡戸稲造でした。
 ruris(田舎)とlogos(学問)の造語です。
 農業本論の地方研究、柳田国男と郷土会(メンバーは当時の研究者で、発表も旅行記などが多数。ただ現在の民俗学会の基礎となったとかならないとか…:地方・民家・村落形態・地割・俚歌童謡の調査研究)
 「一村一郷の事を細密に学術的に研究して行かば国家社会の事は自然と分かる道理である。」明治40年の第二回報徳例会の講演で「地方の研究」について述べています。
 現在では、農業に限らずローカルな視点での足下研究のような意味合いも感じます。
 
 自然環境の中での人間の立場は、人間は自然にどう働きかけているのか西欧郷土論を日本に紹介したのは、「地理学」の学者たちで、当時の人々に啓蒙的な役割をはたしていた内村鑑三でした。
 内村鑑三は明治27年(1894)に『地人論』を著し、「郷土と政治は、地理学を出発点にして語られなければならない」と述べています。
 これは同じ札幌農学校の新渡戸稲造、柳田国男らに影響をあたえました。
 このようなこともあり新渡戸稲造や柳田國男などは地方学の必要性を説いています。
 
 案外自分自身の実家の周辺のことなどは知らないことが多いので、このような地方学(ローカル)。海外など(グローバル)な視点の対比というのが重要なんだろうな。と最近思ってます… 

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