7/07/2010

梅棹忠夫さん

 民族学博物館の初代館長であり、人文系ではかなり有名人である梅棹忠夫先生が亡くなったそうです。

 もともとの専攻は動物学みたいです。大量のオタマジャクシを水槽で飼って、動きを数理解析した論文で理学博士号を取得した。戦前、調査に訪れたモンゴルで家畜の群れを見て、どういう法則で動いているのかと考えたのがきっかけだった。と凡人にはわかりません。

 理系から文系に転じた後、比較文明論として成果を出してます。それは現地調査と詳細なデータ収集に基づいていることは言うまでもありません。

 「戦後提出された最も重要な世界史モデルの一つ」と評された「文明の生態史観序説」(1957年)は、55年にカラコルム・ヒンズークシ学術探検隊の一員としてアフガニスタンなどを訪問し、イスラム文明とヒンズー文明に接したことによって生まれた。

 「情報産業」は梅棹さんの造語で、「情報産業論」(63年)は現在の情報化社会を予見する世界で初めての論文でした。

 無くなったことを知っていろいろと調べるといろいろ出て来ます。人文系の学問分野にとっては大きな功績を残したかただとつくづく思いました。

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