エリアーデ監修
宗教百科事典 第2版。
1988年に刊行され、宗教(学・史)に関する参考図書では金字塔というか権威本というか重要図書です。
そのエリアーデの宗教百科の第2版が出版されています。世界各国から招かれた2000人の研究者・寄稿者によってオリジナル第1版の2750の項目が最新の情報、統計を盛り込んで、書き改められ、新たに約600の項目が追加されたという話です。
一つ一つ異なった宗教の特性や日常 生活におけるの宗教の役割を重視しつつ、文化を超えて編集されたエリアーデ宗教百科第2版は、21世紀の基本文献として、宗教に関わる、歴史、文化、社会の研究者は必読です。
全巻で日本円で30万円前後するみたいなので個人所有は難しそうです…
ただ英語ですし、一つの項目が「論文??」ていうぐらい長いので、読むのは大変そうです。
ただやはり基本中の基本というか、宗教に関係する分野を研究するなら避けては通れないと思いますので、参考までに。
ただ最近ふと思うのは、論文にはあまり参考文献で上がってないような気もします。内容はそんなになのかな~~
5/15/2010
5/14/2010
現象学的社会学
ゴッフマンの理論的根拠になったシュッツ社会学をまとめた本です。
内容は簡単に説明すると「日常世界」に対し、どのような見方を行っているか、その様相を哲学的に分析したもの。という感じです。
一般的に述べるなら、集団Aにとっての自然な世界観の内には、何らかのステロタイプ化された集団Bの自然な世界観のみではなく、集団Bが集団Aを眺めているであろう仕方のステロタイプも含まれているのである。(46ページ)
などなど類型、知識とのダイナミズムなんかが書かれています。社会学の文献という枠よりももっと広い人文系学問に共通する主題が含まれているように思えます。
こういう良い文献はやっぱり原文を読まないといけないんでしょうけど、難しいですね。せめて日本語ではきちんと読み込めるようにならねば…
内容は簡単に説明すると「日常世界」に対し、どのような見方を行っているか、その様相を哲学的に分析したもの。という感じです。
一般的に述べるなら、集団Aにとっての自然な世界観の内には、何らかのステロタイプ化された集団Bの自然な世界観のみではなく、集団Bが集団Aを眺めているであろう仕方のステロタイプも含まれているのである。(46ページ)
などなど類型、知識とのダイナミズムなんかが書かれています。社会学の文献という枠よりももっと広い人文系学問に共通する主題が含まれているように思えます。
こういう良い文献はやっぱり原文を読まないといけないんでしょうけど、難しいですね。せめて日本語ではきちんと読み込めるようにならねば…
5/10/2010
石井米雄先生

石井 米雄さん(いしい・よねお=京都大名誉教授、元人間文化研究機構長)が2月12日、肝不全でお亡くなりになりました。
というか知ったのは最近でした。
80歳だったそうです。
タイを中心とする東南アジア大陸部の歴史や仏教の研究がご専門で、「上座部仏教の政治社会学」、「タイ近世史研究序説」など著書は本当にたくさんあります。
2000年に文化功労者に選ばれたりもしています。
東南アジア学会の創立時からの会員で本当に多くの論文、研究ノートがあり、東南アジア研究の本当の草分け的存在でした。語学も天才的で海外の研究者から「何語がしゃべれないのか?」と聞かれたという話もあるそうです。
だんだんと偉大な研究者の人たちがお亡くなりになっていると思うと寂しいものです。
ラベル:
東南アジア、仏教、歴史、石井米雄
4/29/2010
レヴィ=ストロース
吉田禎吾・板橋作美・浜本満
1991『レヴィ=ストロース』、清水書院。
ふと古本屋で手にした本です。
レヴィ=ストロースが亡くなった時に少し書きましたけど、何となくレヴィ=ストロースの構造主義というか、理論が難しくて、最近離れていました。
吉田先生は人類学の世界では超有名ですが、私はあまり好きではないのですが、浜本満先生の論説は好きなのでついつい買ってしまいました。
内容はそれぞれの三氏が「親族の基本構造」、「神話」、「野生の思考」についてレヴィ=ストロースの解説をしています。
結構わかりやすい本だと思います。人類学の入門書とでも言いましょうか…
違うと言われるかもしれませんが…
以下は紹介文です。
現代フランスの運だ最も偉大な学者の一人であるレヴィ=ストロースは、文化人類学者という名称では包みきれない、幅の広い、きわめて独創的な学者である。<中略>本書では、レヴィ=ストロースの人間像にもふれつつ、構造主義とは何であるか、そしてそれはいったい現代の文明にどのようにかかわりがあるのかについて、平易に解説した。
レヴィ=ストロースを批判する人類学者も沢山いるとは思いますけど、レヴィ=ストロースを知らないというのは許されないと思いますので…
1991『レヴィ=ストロース』、清水書院。
ふと古本屋で手にした本です。
レヴィ=ストロースが亡くなった時に少し書きましたけど、何となくレヴィ=ストロースの構造主義というか、理論が難しくて、最近離れていました。
吉田先生は人類学の世界では超有名ですが、私はあまり好きではないのですが、浜本満先生の論説は好きなのでついつい買ってしまいました。
内容はそれぞれの三氏が「親族の基本構造」、「神話」、「野生の思考」についてレヴィ=ストロースの解説をしています。
結構わかりやすい本だと思います。人類学の入門書とでも言いましょうか…
違うと言われるかもしれませんが…
以下は紹介文です。
現代フランスの運だ最も偉大な学者の一人であるレヴィ=ストロースは、文化人類学者という名称では包みきれない、幅の広い、きわめて独創的な学者である。<中略>本書では、レヴィ=ストロースの人間像にもふれつつ、構造主義とは何であるか、そしてそれはいったい現代の文明にどのようにかかわりがあるのかについて、平易に解説した。
レヴィ=ストロースを批判する人類学者も沢山いるとは思いますけど、レヴィ=ストロースを知らないというのは許されないと思いますので…
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