2/13/2010

宗教研究第83巻第3輯

 宗教研究を読んでいるとこの輯の
 長谷千代子:「アミニズム」の語り方
 が気になったので書きます。

 この稿では、近年自然環境に対する関心の高まりとともに、アミニズムが一部で注目されている。としているけど、本当に??と思ったりもする。

 読んでみてなるほどな~って思うけど、これってこういうのに関心がある人は思うかもしれないけど、普段は誰も気にしてない?マイノリティーの意見??なんて気もする。

 でもそんなこと考えてたら、こういう研究もできないのか。なんて思う。

 タイラーと岩田のアミニズム論が主流で書かれてるので、それはおもろいかも。という感じですけど。

1/08/2010

縄文文明

 今日はいつもと違うことを書きます。
 今まで文献について書いていたんですけど、あるジャーナリストが書いた文章がおもしろかったので紹介します。
 ジャーナリストは後藤寿一さん。

 この人が縄文土器は世界最古の土器だということを書いていました。
 それに続いて
 日本語の表記は世界でも珍しく縦書き・横書き両方いけて、なおかつ表意文字も表音文字も一緒に表現できる自由自在
 日本の王朝(天皇<制>)は、世界最古の伝統
 世界初の恋愛小説(源氏物語)を生んだ平安時代の文化の高さ
 世界が仰天した奇跡の戦後復興および高度成長などを
 あげてました。

 こう言われると確かに日本ってすごいんです。

 後藤さんはそんな中で縄文土器を例に挙げて、縄文時代の日本文化の高さを説明しています。

 それで世界四大文明にも勝るとも劣らない「縄文文明」なんて説明しています。

 学校の授業では縄文時代はすぐに終わりますけど、こういう見方をしたらおもしろいもんです。

12/18/2009

イスラームを学ぶ人のために

大塚和夫
1993 『イスラームを学ぶ人のために』世界思想社

この本は大塚和夫先生が編者だったのでとりあげました。
大塚先生はイスラム研究の社会人類学者だったように思います。
書評に「7世紀以来の歴史を背景に、時代や地域によって多様なムスリムの生活を見つめつつ、現代に生きる宗教=文明としてのイスラームを平明に解きあかす。」とありました。
著者のメンバーは日本のイスラム研究の有名な先生方ばかりです。

これからイスラームを勉強する訳ではないのですが、基本的なところを再確認するという意味でも読む価値は充分あるかと思います。

12/15/2009

きりしたん史再考ー信仰受容の宗教学―

 東馬場郁夫
 2006 『きりしたん史再考ー信仰受容の宗教学―』天理大学付属おやさと研究所

 著者は現在天理大学宗教学科教授
 アメリカのバークレー神学校連合大学院で宗教学PH.Dをとっている人です。

 日本語で論文をあまり書いてないらしく、どのような先生なのか分かりません。

 ただこの本は日本でのキリスト教布教から信仰がいかに受け入れられて来たのかを「きりしたん」というキーワードをもとに丁寧に議論されている文献だと思います。

 ここで書くほど読んでないというのが現状なんですけど、内容と自分の関心が近かったから紹介だけしておきます。という程度…

12/05/2009

日本人と日本文化

司馬遼太郎・ドナルドキーン
1972『日本人と日本文化』中公新書

この本は司馬遼太郎とドナルド・キーンという世界的に有名な日本研究者による対談の本です。
お互いが日本人、日本文化について話をしていくというもので、普通の文献とは違い、文章も口語体で書かれていたりして、おもしろい文献です。

対談をしている二人のデータの量も半端ないし、いろいろな視点から見ていることが読み取れておもしろいと思います。どちらかというとビギナー向けという感じですけど。