3/13/2010

託宣

託宣(たくせん)
最近、興味が沸いてきたので来たのでちょっと調べてみました。以下は民俗学事典に記載されています。

神が人の口をかりて言葉を発すること。その神の威霊を信ずるものは心を傾けてその言葉を聞くという現象は古来至る所に起こったのであるが、一方人間の側で種々の困難に遭遇して判断に迷い、神の意志を問うて見ようとして、特定の者をよりましとしてこれを神がかり状態になるように仕向けてその発する言葉を神意として聞くことも尊ばれた。その定期的なものは農耕や漁猟などの結果を予測しようとしておこなう場合が多く、卜占と動機が似ている。託宣に際してこれを人間に解る表現として言い直す役割(古典で審神者(さにむ))と、箏などを弾じて神がかりを起り易くさせる役割とは別人によっておこなわれることがあり、それらも大いに重視されている。

とありました。
以外だったのは卜占と共通するという点ですね。

それに託宣が予言(?)のように扱われてきた歴史もあるようですし…

確かに託宣の事例は近代の時点ではなくなってるみたいですけど、シャーマン、ユタ、宗教的職能者などなど類似した事例は数多く存在するわけですし、現代でもあるっちゃ、ある。みたいな位置なのかと思いました。

農耕の託宣で悪い情報が得られると人々は消費を抑えて、貯蓄をしたりしてたんでしょうか??

3/09/2010

民俗学事典

民俗学事典
財団法人民俗研究所編 東京堂出版 昭和26年(1951)
監修 柳田國男

つい先日古本屋でこの本を見つけたので購入してしまいました。

民俗学をするつもりは無いんですけど、何か重宝しそうだったので、ついつい購入してしまいました。

当時の値段か分かりませんが、980円の表記が。古本屋ではもっと安かったです。

項目はいくつあるか、記載も無いし、数えてもないんですけど、多岐にわたります。各項目の記述も詳細ですし、挿絵も豊富に使われているので、読みやすいものだと思います。

最近では数多くの事典、辞書類がありますので、この一冊は必読とまではいいませんが、民俗学会では神格化されそうな感じの柳田國男先生ですから、押さえておいたほうが良いかとも思います。