seesaa

3/06/2013

宗教という技法

宗教という技法―物語論的アプローチ
竹沢尚一郎
1992、勁草書房

やっと入手することができた書籍です。竹沢氏なので間違いないと思ってたんですけど、やっぱりよかった。


行為と語り。この二つが宗教を構成する重要なファクターであること。著者はこの著作の前に「象徴と権力」という名著を出している。この著作が行為の側面から宗教を分析したのに対して、この「宗教という技法」では語りの側面から宗教を分析している。
まず社会的経験としての物語からレヴィ=ストロースの神話論を概観し、日本神話への適応を試みている。
それから宗教人類学の視点から古代天皇制へとすすみ、生業の宗教から憑依の宗教へと議論を展開している。
最近では神話研究はあまり宗教学の分野では見られないが、やはり神話は避けては通れない主題の一つである。
そのように考えるとこの著書は自分自身のフィールドへの引きつける方法論なども参考になる良い文献だと思います。