白川千尋、川田牧人
2012『呪術の人類学』人文書房。
ついに出ました!というか個人的にこの分野はものすごく関心があって発行されるのを心待ちにしてました。
編者はもちろんのこと、執筆者も日本の人類学、呪術研究の有名どころばかりですし。
また読もう~~
呪術の人類学
目次
序章 言葉・行為・呪術(白川千尋)
第1章 さやかならぬ「日常」の呪術論(川田牧人)
第2章 呪術とは何か(関一敏)
第3章 呪術と現実・真実・想像(黒川正剛)
第4章 呪いには虫の糞がよく効く(東賢太朗)
第5章 不可視なものとの接触(飯田淳子)
第6章 バリにおける呪術的世界の周縁(大橋亜由美)
第7章 呪師の確信と疑念(津村文彦)
第8章 習俗論から見た呪術(阿部年晴)
内容説明の文章には
人類学の原初的テーマである「呪術」を人間存在に不可欠なものと位置づける本書は、呪術においてしばしば認められる半信半疑の受容、非合理な
ことだと知りながら実践するような言語的理解の次元と身体的実践の次元のズレに着目し、二つの次元の相関関係を明らかにすることを試みる。さらに、呪術と
日常とが重なり、あるいは離切し、互いのリアリティを感得しあうしくみを探る。人類学のみならず、「理解」という人間の営みを考察の対象としてきた哲学、
認知科学、社会学分野における一連の議論に接合するとともに、これら諸学の進展に大きく貢献する可能性をもつ画期的試みである。